留守番中の子どもの安全ルール作りについて、日経デュアルでもまとめています。よろしければご覧下さい。留守番シミュレーションチャートも掲載されていますので、親子で是非ご活用ください。
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中国(北京)の幼稚園教諭対象「体験型安全教育による子どもの安全指導」 に関する指導士養成講座開催のお知らせ
下記講座を東京で開催します。
主催:一般社団法人安心安全教育協会
時期:2019年6月17日及び18日(2日間)
場所:1日目は東京都中央区内、2日目は板橋区内私立幼稚園
※詳細はお申込みの方に別途お知らせいたします
北京市の幼稚園の先生15名(増える可能性あり)が来日し、1日目に不審者の見分け方と子どもの目の動きを学び、
2日目に日本の幼稚園を実態査察します。
1日目の講座について、受講状況を見学したい方は、下記の連絡先に電話でお申し込みください。
17日のみ5名様に限り参加可能です。
当日参加費用:50,000円(交通費別。資料代含む)
問い合わせ先:NPO法人体験型安全教育支援機構 電話03-3946-5203
(文責 堤紘子、岡野育子、清永奈穂 2019・04・22)
大地震時における幼稚園児のための指導書「なまずのグラちゃんにはまけない ぞ」完成
就学前のお子様向け「初めてのいってきま~す!」シリーズの大地震版です。
幼稚園の年長組さんは、もうすぐ小学校に通うことになります。その初めての
日、玄関先で安心して「行ってらっしゃい」「行ってきます」と言いかわす音
ができるよう、地震に対応する基礎的体力を付ける目的で副題「はじめてのい
ってきます」を付けました。
タイトルの由来は、昔から大地震は大鯰が引き起こすもの、という言い伝えか
らです。表紙には、ユニークな姿をしたグラちゃんの勇姿が踊っています。
本指導書の作製は、年少・年中向け教材は、公益財団法人森村豊明会様、年長向け教材は東京都福祉保健財団の助成費をいただきました。
とても助かりました。深く感謝申し上げます。
また指導書の作製のみならずこの指導書を使った指導者(幼稚園の先生)の
育成講習会も開催し、好評を得ました。来年以降も続ける予定です。
(文責 砂川優子・堤紘子・清永奈穂 2018・11・06)
千葉県警が当機構のプログラムで体験型安全教育をおこなっています
千葉県警が、当機構のプログラムを用いて県内の各学校で体験型の安全教育を行っています。昨年度、県警の方に体験型安全教育についての研修をさせていただいたご縁もあり、どんどん「ステップ式体験型安全教育」が広がっています。
東京新聞で、その様子が紹介されました。
東京新聞7月16日「防犯を学ぶ 朝日ヶ丘小、夏休み控え「教室」」
記事はこちらから→http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201807/CK2018071602000122.html
幼稚園・保育園・こども園等指導者向け講習会を開催します!!
就学前児童の指導者向け事業で実験をします
森村平成29年度 森村豊明会様からの平成29年度研究助成
「幼稚園年少・年中組を対象とする大地震からの安全指導のための指導マニュアルの作成」
が完成に近づいて来ました。
その中で次のデータを入れようと企画しています。
1.先生「にじり寄り可能距離」実験
巨大地震が襲ってきたとき、先生は何秒で子どもの側に「にじりよる」ことができるか、その距離を測ります。最終的にこの実験により、先生は、普段から子どもの周囲何メートル内に居なければならないかを決めます。
2.ガラス「飛散」実験
園外に避難する際、園の建物から「ガラス」が落ちてくる危険性が考えられます。また園児が園庭で遊んでいた際、頭上にガラスが降ってくることも考えねばなりません。そこで園の施設、特に2階部のガラスが割れた時、園庭のどこまでそのガラスが飛び散るか、を実証実験します。
これによって「園児・先生は建物からどこまで離れなければならないか」がわかります。
これらの実験結果は、製作中の園指導者向けテキストに反映させていく予定です。
津山小学生刺殺事件犯人と加古川小学生刺殺事件の類似性は極めて高い
津山小学生刺殺事件犯人と加古川小学生刺殺事件の類似性は極めて強い
私たちは、2004年に岡山・津山市で起こった小学3年女児刺殺事件と、2007年兵庫県・加古川市で起こった小学2年女児刺殺事件の類似性がきわめて高いことに注目しています。
兵庫県・加古川市で起こった小学2年女児刺殺事件については、合計5度ほど現場に赴き、徹底した現場実査を行いました。その結果、この事件は現場周辺を熟知あるいは少なくとも2回以上歩き回ったものでしか実行できないと結論付けました。
岡山県津山市で起こった事件の犯人も加古川出身です。そのことだけで両事件の類似性を強調するものではありません。ほかに似通った点を11点上げることができます。
この2004年と2007年の事件(もし同一犯人であれば)の延長に犯人は、兵庫県姫路市(加古川に隣接)で2015年女子中学生の腹部をやはりナイフで刺しています。ナイフを振るって犯行に及ぶというのは、過去の事件事例から見て癖になる手口です。
2004年と2007年の事件を集約した1枚の要約表と、事件現場に関する膨大な写真(当時)をみながら、どうしたらこの種事件を防げるか、考え込んでいます。
(文責 清永奈穂 2018・05・30)
登下校に通学路専用バスを走らせても今回事件は防げない
登下校に通学路専用バスを走らせても今回事件は防げない
今回事件の様な事件再発を巡り「登下校に通学路専用バス」を走らせてはどうかということが真剣に討議されているようです。
結論から言うと、確かに「指定された通学路」間の安全は確保されるだろう。しかしそれで今回の事件は防げない。
子どもたちは、バスを降りてから家まで歩かねばならない。その間襲われたらどうする。今回の事件もそれと似た状況、途中まで子どもどうしで歩き、途中で別れ、自分の家が見える一本道に入った所で襲われた。
それを防ぐため、子どもの家一軒一軒の玄関口までバスを走らせろというのですか。
それでなくとも学校統併合の進んだ昨今、子どもが通学するエリアは急速に拡大している。そのエリアを全玄関口を周って、子どもを下ろして回るなど常識で考えれば、可能か否か直ぐに分かるでしょう。
栃木県日光市では、過去の不幸な事件に対応し、既にそうした意図をもってバスを走らせた経験を持っています。しかしいろんな問題を抱えていると漏れ聞きます。
またこうした犯罪者行動の特性があります。彼らは、獲物を狙って移動します。子どもがお外を歩き回る限り、犯罪者は、もっとも「やりやすい」チャンスを狙って何処でも何時でも動き回ります。
子どもたちは、学校から帰った後、じっと家に居てパソコンをいじっているのか。そんなことはない。熟や習い事、友だちと遊ぶため、外に行かねばならない。そこを襲われたらどうする。
大切なことは、登下校バスと併せて(幹線道路部分までは絶対安全確保)、それから先は家族・地域と同時に、子ども自身に犯罪と対峙する「力」をつけることです。
今回の事件ではっきり判ったことは二つ。
一つは、現在、文科省が進めている犯罪からの安全教育、危機予測と危機からの回避能力を付けるという指導が効力を発揮できていないのではないかという事。もう一点は、新潟市内で、長年、紙芝居を使った安全体験教育を行っているということだが、住民の脅えた様子を見ると、それも効果を発揮していないのではということ(自信があれば脅えない)。
全国の学校は、本格的な体験型安全教育を、是非とも取り入れる試みを進めてください。お願いします。
決して私たちの体験型安全教育を!、といっているのではありません。すべては、子どもの命のために。工夫次第でやり方は幾通りもあります。既に茨城県の市民や神戸市の市民など、頑張っている例がたくさんあります。
(文責 清永奈穂 2018・05・16)