犯罪者に狙われやすい状況と狙われやすい子ども

鞄を捨てて走る中学生
鞄を捨てて走る中学生

AERAでは、「はちみつじまん」「ひまわり」とともに、犯罪の被害に遭いやすい子どもの特徴についても紹介しています。もちろん、誰だって、どこでだって犯罪の被害には会う可能性はあります。しかし、被害にあった子どもの特徴、状況を見ていると、ある一定の「遭いやすい」条件が見えてきました。

 一つが「一人で遊んでいる、歩いている子」。これは被害に遭いやすいと容易に想像できると思います。他には「ぼんやりふらふらうろうろきょろきょろしている子」、「きっぱり言えない子」、(性的犯罪者は特に)「体つき、顔つき、服装がアンバランスな子」などです。
 
 人間も動物です。犯罪者は直感的に、獲物をめがけて狙いを定めていきます。相対的に選び、合理的に近づいてくる。狙いやすい場所で、狙いやすい子どもに襲い掛かるのです。

 子どもを一人きりにするなと言っても、それは高学年になればなるほど不可能です。ではどうすれば狙われにくくなるのか。危険な時間、場所では、子どもも野生の勘を働かせ、目の隅で「おかしいな」と思う人がいないか、車がいないか察知するようにならなければならないのです。だからといってビクビクする必要はなく、「はちみつじまん」「ひまわり」など危険を「知る」、自分で危ないときどうすればよいか「考える」、そして、いざとなったらくじけず「行動する」。この3つのことができれば大丈夫。正しい知識を学び、生活していればおのずと身につけることができます。