「自治体や行政機関との連携」カテゴリーアーカイブ
杉並区内小学校での体験型安全教室(不審者対応・SNS)
連れ去りおよびインターネットの安全に関して、杉並区立第一小学校でお話ししてまいりました。1,2年生は連れ去りにかんして体験を交えて、3,4年生はインターネットの安全について16個のクイズをもとにお伝えしてまいりました。ご協力くださいましたPTAの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
東京都福祉保健財団の助成事業で進めている「SNSと子どもの調査」で大変有意義な調査結果が出ました。
昨年度の事業で0~12歳までの子どもの保護者が「SNSに抱いている知識や問題意識等」についてのネット調査を実施(2020年2月実施)しました。調査対象者は2020年2月に東京都内居住の877名(父親等487名)、母親等390名)です。
集計してみると、これでは「子どものSNS使用指導に問題が生じる!」と驚かせる明確な結果が出ました。
例えば子どもにICTを「ルール全然なし」に使わせている保護者が56.2パーセントと半数以上にも及ぶことが判明しました。
それでいてSNS等に投稿された「子どもの写真」が、どのように拡散するかを「よく知らない」者が55.8パーセントと半数以上も占めるのです。特に男性の保護者に多くなる傾向にあります。無防備です。
こうした結果を踏まえ本年度は、保護者向け「SNSと子ども」のシナリオを作成したいと計画しています。
千代田区委託事業「体験型安全教室」実施しました。
千代田区からのご依頼で、千代田区内の保育園にて、体験型安全教室と保護者向けの講習会を実施したしました。四番町保育園、西神田保育園、神田保育園、麹町保育園の4園にて、子ども達とそして保護者(残念ながら西神田保育園以外はコロナの状況により中止)の方への講習会を実施しましたが、子どもたちも先生方も非常に積極的にご参加くださいました。何度も「もっと走りたい」と言いながら20メートルダッシュに取り組んでくれた子ども達、子どもたちが飛び込んでお話を聞いてくださった先生方、ありがとうございました!
子どもの通学の安全確保を!犯罪から子どもを守ろう!
先にも書いてきましたが、子どもの行き帰りに注意しましょう。
➀通学路の安全を見守ってきた「地域ボランティアの眼」が非常に薄くなっています。場所によっては、無くなっています。
②分散登校などで、子どもの登下校が多くの学校で「さみだれ・バラバラ」になってきています。一人の登下校。
③みんな、マスク着けて誰が不審者かわから無くなっています(不審者になりやすい。悪さをした人が逃げやすい)。
④みんな自己抑制を重ねてきており、体の内部にマイナスのエネルギーを持った人(いたずらしたい人)が多くなっています。
以上の➀から④のことから次の6点を緊急提言します。
1.学校への朝の通学は、集団で! 久しぶりの登校なので、危ないところへの「感覚(センス)」が失われている場合が多い。特に車の通行に注意!!
2.集団登校が望めないところは、必ず「親(保護者)」が送る。
3.下校も同じ「親(保護者)」がしばらくの間(1ヶ月ほど)迎える(3年生まで特に)
4.できるだけ皆一緒に下校。皆と別れた後のお家までの「道路」に注意。お家が見えても注意。
5.先生は、帰り際に「前後左右の人や車に注意」と一言必ず教示。
6.通学路の商店等の方は、静かに子どもの行き帰りを見守る(瞬間ボランティア)。7.声を掛けられた子どもは、キッパリと「イヤです・ダメです・生きません」と断り、前を向いて「さっさ」と歩き去る。
静岡県体験型防犯講座「あぶトレ」DVD完成しました!
静岡県が平成24年より実施している「体験型防犯講座 あぶトレ!」のDVD・指導書・児童用テキストが、完成しました!
(監修 当機構、および制作協力 静岡県防犯アドバイザー協会)
子ども達が体験しながら学べるDVDと、指導者向け指導書、そして児童用のテキストが二枚組のDVDに収録!
静岡県内で1000カ所に配布されます。
安全教室が難しくなっている今こそ、
お教室や学童クラブなど様々なところでご覧いただき、活用していただければと思います。
渾身の指導書を是非読んでいただき、
子ども達の安全、地域の安全に生かしていただきたいと思います。
千葉県警察本部制作動画「ちばっこ いやです・だめです・いきません!」を監修いたしました。
千葉県警察本部「ちばっこ いやです・だめです・いきません!」を監修いたしました。
動画は、こちらからご覧いただけます。
新一年生の皆さん、二年生以上の皆さんも、ぜひおうちで親子でご覧いただきたく思います。
きっとこの新型コロナウィルスがおさまり、学校に行けるようになったときにお役に立てます。そして、いま学校に行けないときでも、近所を歩くとき、お散歩するときなどに役に立つのでぜひ、ご覧下さい。
登下校に通学路専用バスを走らせても今回事件は防げない
登下校に通学路専用バスを走らせても今回事件は防げない
今回事件の様な事件再発を巡り「登下校に通学路専用バス」を走らせてはどうかということが真剣に討議されているようです。
結論から言うと、確かに「指定された通学路」間の安全は確保されるだろう。しかしそれで今回の事件は防げない。
子どもたちは、バスを降りてから家まで歩かねばならない。その間襲われたらどうする。今回の事件もそれと似た状況、途中まで子どもどうしで歩き、途中で別れ、自分の家が見える一本道に入った所で襲われた。
それを防ぐため、子どもの家一軒一軒の玄関口までバスを走らせろというのですか。
それでなくとも学校統併合の進んだ昨今、子どもが通学するエリアは急速に拡大している。そのエリアを全玄関口を周って、子どもを下ろして回るなど常識で考えれば、可能か否か直ぐに分かるでしょう。
栃木県日光市では、過去の不幸な事件に対応し、既にそうした意図をもってバスを走らせた経験を持っています。しかしいろんな問題を抱えていると漏れ聞きます。
またこうした犯罪者行動の特性があります。彼らは、獲物を狙って移動します。子どもがお外を歩き回る限り、犯罪者は、もっとも「やりやすい」チャンスを狙って何処でも何時でも動き回ります。
子どもたちは、学校から帰った後、じっと家に居てパソコンをいじっているのか。そんなことはない。熟や習い事、友だちと遊ぶため、外に行かねばならない。そこを襲われたらどうする。
大切なことは、登下校バスと併せて(幹線道路部分までは絶対安全確保)、それから先は家族・地域と同時に、子ども自身に犯罪と対峙する「力」をつけることです。
今回の事件ではっきり判ったことは二つ。
一つは、現在、文科省が進めている犯罪からの安全教育、危機予測と危機からの回避能力を付けるという指導が効力を発揮できていないのではないかという事。もう一点は、新潟市内で、長年、紙芝居を使った安全体験教育を行っているということだが、住民の脅えた様子を見ると、それも効果を発揮していないのではということ(自信があれば脅えない)。
全国の学校は、本格的な体験型安全教育を、是非とも取り入れる試みを進めてください。お願いします。
決して私たちの体験型安全教育を!、といっているのではありません。すべては、子どもの命のために。工夫次第でやり方は幾通りもあります。既に茨城県の市民や神戸市の市民など、頑張っている例がたくさんあります。
(文責 清永奈穂 2018・05・16)