次世代防犯ボランティア養成講座

今週末は、名古屋で、全国防犯協会連合会主催、「次世代防犯ボランティアリーダー養成講座中部管区研修会」が開催されます。

昨年から全国で開催されてきたこの研修会も、名古屋で最後になります。

今回は、3時間みっちり、机無しで、参加体験型研修会にする予定です。

 子どもへの犯罪も、特殊詐欺などの犯罪も、頭では「まさか私は被害に遭うことはない」「もし万が一被害にあっても、こういう時は、こうする!」と思っている方が多いとおもいます。しかし、いざ被害に遭うと、体も動かず、口も手も動かず被害に遭ってしまう、ということが実は多いのです。

 その頭と体の乖離を解消し、とっさの行動につなげるもの、それが体験型の安全教育です。いま、この体験学習が全国で、子どもだけでなくあらゆる人に求められています。

 

 ただ、その際に注意しなければならないのが、単なる「経験(体験)主義」に陥ってしまってはいけない、という事。

 とにかく体験、ではやはり破れかぶれの戦法になってしまいます。

 そこで、体験型安全教育に必要なのが、以下の4つの視点です。

 1.座学+体験+座学のサンドウィッチ形式であること

 2.発達段階に沿った内容であること

 3.科学的見地に基づくプログラムであること

 4.地域の実情にあった内容であること

 以上の4つを踏まえた上での体験型安全教育を、地域でどのように行えばよいのか、研修では、参加者の皆さんに体験していただきながら行います。

 その前に明日は、江東区の小学校で、大学生たちと一緒に体験型安全教室を行ってきます。

 この小学校は、お母さん方が気合が入っており、「2時間続けて安全教育を行ってほしい。座学と体験両方とも!」ということで、PTAで呼んでくださいました。

 

 お手伝いしてくださる大学生は、普段、子どもたちとかかわるサークル(土曜日などに子どもと一緒に遊ぶサークル)に入っている学生さんたちです。「防犯・防災」とは今まで全くかかわりがなかったのですが、私たちが、講師養成講座にお誘いしたところ、「面白そう」と参加してくださいました。

 若い人たちを育てつつ、地域で体験学習を行っていくことは、とても未来に希望が持てることだと思っています。

 明日の結果はまたご報告します。

(写真は、静岡のボランティアの方々が、地域の小学校で体験型安全教育を行っているところです)

小学1年生対象の体験型安全教室、2時間バージョンを行いました。

今週水曜日、江戸川区の船堀にある小学校で、体験型安全教室を1年生対象(120名)に行いました。

 1,2組を1,2時間目に、3,4組を3,4時間目にと、クラスを分けて、念入りに二時間続けるコースで授業を行いました。

 1時間目は、危ない人「はちみつじまん」と怪しい場所「ひまわり」についてお話しし、それから「きっぱり断る」練習を一人一回ずつ全員練習しました。

 2時間目は、大声、防犯ブザー、走る、ジタバタ、カム、ロケットダッシュを、これも一人一回ずつ全員行うことができました。

 120名の子どもたちが、全員、全プログラムを一人ずつ体験できることは非常に珍しく、これも、保護者の皆様のご協力のお蔭です。(参加してくださった保護者の皆様が、全員、一対一で子どもを全速力で走って追いかけてくださいました!)

 保護者の方と追いかけっこしながら捕まったらどうするか?いままで習ったことを自分で考えて実践している子どもたちを見て、少しずつ、危機回避能力が高まっていくのを感じました。

 今回お手伝いに参加してくれた大学生も、「すごく、面白かったです!」とすがすがしく!感想を述べてくれました。

 彼らは体験型安全教育教師養成講座から参加してくださったのですが、それでも「座学で習うのと、実際に授業に参加するのとでは全然違う」と言っていました。

 子どもと実際に体験しながら学ぶことで、大人もたくさんのことを吸収できます。ぜひ、できるかぎり保護者の皆さんや、若い指導者を含めた体験教室、広がっていけばと思っています。

相模原、札幌の女児連れ去り事件

ゴミ捨てなどのルールが守られているかも日ごろからチェックしましょう。
ゴミ捨てなどのルールが守られているかも日ごろからチェックしましょう。

相模原、札幌でこの2か月の間に次々と子どもの連れ去り事件が起きました。

子どもがこのような被害に遭うことは決して許してはいけないことです。

 実は、子どもが被害に遭う背景には、前兆があることが多々あります。子どもの事件の後に必ずと言って聞く「そういえば」。「そういえば」とあとから嘆くのではなく、情報を集め、前兆をつかみ防ぐ努力をしなければ、子どもたちを守ることは難しいということを、皆さんに知っていただきたいと思います。

 「6・3・2の法則」というものがあります。事件を分析していったところ、私たちが編み出したのがこの法則です。半年に6回、不審な情報があれば、「この地域は汚れてきている」と地域に注意を向け、改善に努めること。

1か月に3回不審情報があれば「かなり危ない」黄色信号だと思ってください。この時には、パトロールだけでなく、子どもにももう一度自助の力をつけるべく体験型安全教育を行う事。

一週間に2回、不審者情報があれば、もうこれはいつ子供が犠牲になる事件が起きてもおかしくないと思ってください。この段階になったら、街のみんなで不審なもの、いつもと違う車・人に目を向け、パトロールをし、子ども自身も自分のため、友達の為に頑張ること。

 子どもが狙われることはとても悲しいことです。取り返しのつかないことにならないよう、情報をしっかり集め、回避・対峙していくことを忘れてはいけないのです。

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