三重県中三少女殺害事件実査報告

少女の足取りを考えると胸が痛む
少女の足取りを考えると胸が痛む

三重県の中三女子の殺害事件に関して、胸の痛い気持ちが続いています。

実際に現場に9月1日に行ってまいりました。

少女が歩いたと思われる道を、歩いてみました。

朝日駅を出て、スーパーまで。スーパーから家路を歩いてみました。

遺体遺棄の現場から道路を隔てた反対側は住宅街で、夜間歩くのだったらまだそちらを普通は選ぶでしょう。

しかし、住宅街のほうを歩いて帰るのではなく、竹藪とミカン畑と汚い空き地の側を歩いて帰った少女。

遺体に傷がないのはなぜか、

身の回りのもの(特にスマホ)が捨てられていたのはなぜか、

闇の中を歩く少女の姿を想像すると、あの時間に戻って危機を知らせてあげたい気持ちになります。

警察は行きずり、マスコミは、すごく親しいわけではないが知っていた人物ではないか、などの憶測が流れていますし、

色々とわからない点はありますが、思い出した事件があります。

今回の事件は、豊田市で起こった愛知教育大学付属生徒の田んぼの中での殺人事件と似通う点があります。

①近くを「高速」道路が走り遠距離から接近しやすかった

②誰も居ない一本道を後方から襲った

②被害者は一人で通行していた

④豊田事件では田圃の中に落とし込まれていた

一人で歩く少女を狙うには、場所、時間、などのタイミングをはからなければ、突発的におこなうことは難しい(よほど犯行を重ねたものは別ですが)とおもいます。

ましてや今回のように、真っ暗闇でどこに空き地があるか一見わからない場合、土地勘がないと難しい。

しかし、すごく土地勘があるわけではなく(20メートル奥にはもっと見つかりにくい場所がありました)、県道を数回車などで通ったことのある者、または土地勘はあるけれども体力的に未熟なものが考えられます。

いずれにせよ、場所、時間、心の隙間を狙われたことは確かです。

あの地域一体にも問題があり、近所の人に話を聞いたところ、この10年で窃盗が増えた(県道と高速が通ってから)そうです。地域の変化に気付くことはとても大切です。

では私たちは犯罪に立ち向かうためにどうしたらよいか。ピンチはチャンスとも言えます。

いままでの地域のあり方を考え直し、

1、外灯をつける(域内防犯カメラでなくてもよい)

2、草を刈る

3、パトロールの強化はもちろんですが、ただパトロールするだけではなく、中学生も一緒にパトロールする。

4、子ども自身に安全基礎体力をつける

5、その安全教室の先生は、学校の先生のみならず、地域の人々。

地域の子どもは地域で育てる。

のんき、根気、元気で継続。この気概で地域と子どもを育てていくことが、結局は犯罪に強い街づくりになると思います。

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