様々な活動

当機構は犯罪のみならず地震や交通など、私達をとりまく危険から身を守るために、大学研究者とともに、科学的研究を行い、
その結果をもとに体験型安全教育を行っています。今ある危機のみならず、10年後、20年後またもっと先の安全を作る
「人づくり」「街づくり」を考え、安全で安心な社会づくりに少しでも貢献したいと思っています。
そのため、子どもへの体験型安全教育、各自治体との体験型安全教育プログラムの共同作成、体験型安全教育の指導者養成、
文部科学省主催による各県教育委員会開催防犯・防災指導者養成講座講師等活動をしております。

1.「発達段階」に沿った体験型安全教室
当機構は、科学的実験に基づき、発達段階に沿った安全教育プログラムを作成・実践しています。
年間、1万人近くの子どもたちに学年ごとの、あるいはクラスごとのきめ細やかな授業を行っています。
私たちは、「0歳からの安全教育」を行うため、乳幼児の保護者の皆様への安全教室から始まり、
幼稚園、小学校、中学、高校、大学、社会人など、それぞれの発達にあわせた安全教室を行っています。
内容は、犯罪、地震、いじめ等、子どもを取り巻く様々な危機を対象としています。

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幼稚園での親子体験型防犯教室

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女子中学校での体験型防犯教室

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ワークショップの様子

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共助の力をつけるワークショップ

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体を守るための「コアラ」のポーズ

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通学路を安全に歩く練習

(詳しい内容はこちらをご覧ください)

犯罪>>

地震>>

その他>>

2.各自治体との連携
当機構は、各自治体との共同研究、共同での指導者養成等行っています。
1)たとえば静岡県では、、、
静岡県では、静岡県くらし交通安全課が、地域防犯ボランティア等地域の方々による子どものための
体験型防犯教育「あぶトレ」を行っています。(静岡県くらし交通安全課
当機構は、プログラムの監修、指導者養成講座講師としてかかわらせていただいております。

2)愛知県では、、、
愛知県警察本部は、防犯体験教室「BO-KENあいち」を行っており、当機構はプログラムの監修、
指導者養成講座講師としてかかわらせていただいております。(愛知県警察本部リンク

3.体験型安全教育の指導者養成、
体験型安全教育指導者養成講座を行っています。一般社団法人安心安全教育協会とともに、定期的に研修を行っています。
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2016年10月開催 体験型安全教育指導者養成講座 (日本女子大学 桜楓会館)

4.文部科学省主催による各県教育委員会開催防犯・防災指導者養成講座講師等活動
滋賀県教育委員会、愛知県教育委員会、秋田県教育委員会、群馬県伊勢崎市教育委員会、高崎市教育委員会、
石川県教育委員会、京都府教育委員会、福井県教育委員会、富山県教育委員会、神奈川県教育委員会、栃木県教育委員会、
などによる防犯指導者、防災指導者講習会(教員対象、地域、PTA対象)の講師をしております。

5.子どもの安全に関する研究
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不審者を見分ける合言葉「はちみつじまん」

当機構では、日本の国際化、具体的には留学生や観光やビジネスの活発化にともなう外国の方々、また日本語が十分使用できない子どもの増加にともない、
それらの方々、子どもの日本における犯罪遭遇危機を事前に回避するための「学習ノート」をその国の言語で作成しました。
今後特にアジア諸国の言葉を中心に作製する予定です。まだ日本語を含め5カ国の「学習ノート」ですが、今後さらに国数を増やして行きたいと思います。
このノートの作製に際しては、アメリカ・ハーバード大学から弊所で研修のため来日している「ミュウさん」(同大3年)が中心になってやっていただきました。
また、文部科学省の留学生センターの学生さん達の協力も得られました。用意されたノートは、①日本語、②英語、③中国語、④マレーシア語、⑤タガログ語です。
弊所では、日本の国際化、具体的には留学生や観光やビジネスの活発化にともなう外国の方々、
また日本語が十分使用できない子どもの増加にともない、それらの方々、子どもの日本における犯罪遭遇危機を事前に回避するための「学習ノート」をその国の言語で作成しました。
今後特にアジア諸国の言葉を中心に作製する予定です。まだ日本語を含め5カ国の「学習ノート」ですが、今後さらに国数を増やして行きたいと思います。
このノートの作製に際しては、アメリカ・ハーバード大学から弊所で研修のため来日している「ミュウさん」(同大3年)が中心になってやっていただきました。
また、文部科学省の留学生センターの学生さん達の協力も得られました。用意されたノートは、①日本語、②英語、③中国語、④マレーシア語、⑤タガログ語です。
弊所は犯罪及び地震からの子どもの安全研究を2000年より行っています。

<子どもの安全研究内容>
1、子どもの犯罪危機遭遇体験調査(統計調査)
2、子どもの犯罪被害事件現場検証(事件現場からみる犯罪原因分析および防止研究)
3、地震被災地における地震遭遇体験調査
4、諸外国における安全教育実態調査研究
5、子どもを狙う犯罪者の行動生態学研究
6、子どもの安全教育カリキュラムづくり(日本女子大学と共同)
7、子どもの安全教育教材作り(研究結果からの実践的取り組み)

<子どもの安全教育に取り組む姿勢>
②私たちは、科学的かつ子どもの発達に沿った安全教育研究;カリキュラムづくり・教材作りを心掛けています。
まず、子どもの安全は0歳から始まると考えています。そこで、0歳からカリキュラムを作り、発達に沿った 安全教育を考えています。
また、そのために子どもたちの実態調査(犯罪遭遇体験と、危機回避行動の実態)といったデータを調査し、研究しています。
地震の場合、被災地に赴き、地震直後子どもたちはどうしたか、またその後の子どもたちの暮らしを、子どもに寄り添いながら調査します。
その中で、本当に大切な防災教育は何か、考えています。

③科学的根拠をもとに研究を行います。
例えば「危ない人を見たら逃げなさい」というのは典型的な言葉ですが、これは科学的根拠のない言葉です。
私達は、「危ない人はどんな人か」という定義をしっかりなされなければならないと思っています。
人はそれぞれ違いがあります。「違い」というのは、考えてみれば私どもの言葉で個性といいます。
違いがあるというのは人間であることの前提です。人と人とはそれぞれ違うし、たがいに見るとちょっと「変」なものです。
だから「変な人がいるから逃げろ」というのは「だれを見ても逃げろ」という話になってしまいます。
そういう子供が大きくなって日本の社会をつくっていく時に、どういう社会が出来上がってしまうのか。

このような根本的な疑問があり、私たちは、子どもの安全研究に取り組むにあたって、変な人とはどんな人か、どのくらい逃げなければいけないのか、科学的に研究しています。
現代社会というのは、情報化のなかで、大人も子供も「常に不安に怯えている」「怯えさせられている」不幸な時代です。
「声かけは大切だ」と言いながら、一方で声をかけた者に対して、ある意味の不信感のようなものが挙げられます。
そうではなく、どういうところに本当は気を付けなければならないのか、様々な調査と研究から考えていきます。

④犯罪者の行動生態分析
私達は、犯罪者がどのくらいの位置から子どもを狙っていくのか、子どもを狙う犯罪者はどのような子どもを狙うのか、
犯罪者が好む町はどんな町か、等の犯罪者の行動生態を調査研究しています。
服役中の犯罪者調査および、服役し、防犯のためにと協力してくれる元犯罪者とともに、犯罪者の行動生態を研究し、
犯罪者から見た、確かな防犯の方法を研究、実践しています。

⑤たとえば、不審者を見分けるには
不審者とは、私達は3段階あると調査から導き出しました。「変な人」「怪しい人」「危ない人」です。
第一段階の「変な人」とは、その場、その時、その人に似合わない。それが「変な人」の基本です。
この「変な人」を基調に、さらにあなたや周囲に対して、視線を動かさず(物色するかのように)じっと見る、チラチラ見る動きをする。
そういう人は変な人からさらに進んで「怪しい人」になる。さらに、この怪しい人がさらに進んで「あなた!」と自分を目指して近づいてくる。
こうなると、この人は「危ない人」になる。手に凶器を持っている、いかにも何かをしそうに見る、これらも「危ない人」です。
この「危ない人」を前にしたとき、ともかく一生懸命逃げなければなりません。
そうでない、第1段階の「変な人」の段階では、一寸注意すればよいので、逃げる必要はないのです。

⑥子供に体感させたい4m・6m・20mの距離感 ~行動は空間によってきまる~
犯罪者が子どもを狙うという時、最初からやる気満々に遠くから狙いを定めて走っていくというものではありません。
ぐるぐると町を下見し、「逃げやすい」か、「近づきやすい」か、そして「やりやすい」かを考慮しながら、獲物に近付いていきます。

15年前に弊所特別顧問清永賢二が行った調査で、
どんな犯罪者(子どもを狙う犯罪者でも、路上強盗でも、侵入盗でも)基本的には変わらない、彼らは非常に合理的である、ということがわかりました。
例えば犯罪者がどの位の距離から犯行意志を固めるかの問題があります。
「被害者=子供」と全く面識関係のない加害者が襲いかかる状況を想定してみましょう。
その時、加害者の多くは、ターゲットの距離から500mのところからスタートします。
犯罪というのは情報産業であり隙間産業なんです。この隙間のことを「死角」というのです。
死角には、場所の死角、時間の死角、心の死角、人の死角があります。
まずは500mの地点でこの隙間=死角の多い子供を探す。
そして、だんだんと周囲の状態を気にするようになります。「見咎められないだろうか」と犯罪者は確認します。
そしてさらに、周囲に自分を「見咎める人」がおらない状況があると、いよいよ行動を開始するのですがこの段階での距離は、被害者の=子供の手前20mほどです。
どんな種類の犯罪者でもいかにうまく遂行し、うまく逃げていくかに関しての論理は一緒なのです。
泥棒であっても、性犯罪であっても、粗暴犯であっても、行動は空間によって決まります。
例えば心(犯罪者心理)も空間によって変化して行きます。
獲物=子供に飛びかかる行動を起こす準備にかかる距離は、被害者の=子供の手前20mほどです。
もし周囲にだれかがいて自分のことを注視し、見咎められそうであると判断した時には中止します。
しかしそうでないときは、6m手前から一気に飛びついて行きます。
しかし犯罪者は、子供が20m先へ逃げてしまうと完全に諦めてしまいます。
つまり、20m逃げ切れる力を子供に付けさせなければなりません。
ですから、大人と競争して20m逃げ切る力がない限り、逃げ切れない部分は周囲の大人がカバーしてあげなければいけません。
幼い子供ほど20mは逃げ切れない。「小さな子供から親は目を離してはいけない」というのは、ここからきているのです。
では、子ども達は、何メートル手前から走りださねばならないでしょうか。
私達の調査結果では、子供の6m手前から大人が追いかけたところ、1~3年生までの子供がランドセルを背負って逃げた時に逃げ切ることができました。
ランドセルがなかった場合、子供の4m手前から大人がスタートしても、20mを逃げ切りました。
1~3年生で男女とも同じ結果です。逆にいえば、何も持っていない場合、4m前から走らないと低学年の子供は逃げ切れません。
ランドセルを持っていれば6m手前で走り始めないと追いつかれてしまのです。
(実験結果は「防犯先生の安全基礎体力づくりDVD」でみることができます)
また、もし走って逃げきれないと思った時、「ランドセルを捨てなさい」
そういうトレーニングも必要になります。捨てて逃げることも重要なのです。
荷物は行動を非常に制約します。大きな子供や大人であれば、荷物を相手の顔をめがけて投げつけて逃げることも必要です。
人間というのは、顔をめがけて飛んできた物に対して瞬間的によけるのです。
その0コンマ1秒というのが逃げる場合にはとても大切なのです。
これは事前に練習をしておかないとスムーズにはできません。だから教育訓練が必要なのです。
この距離間をつけることや、引き返す方法、実際にかばんを持って逃げる方法等、研究に基づいた方法で防犯教室(体験型安全教室)を開いています。

6、海外の安全教育を調査・研究しています。
アメリカとイギリスでの安全教育を現地調査し、その先進的な取り組みを研究しています。
安全教育にかかわらず、各国の非行問題、非行を犯した少年たちの更生に関しても資料を収集しています。
これらの資料から、諸外国が、安全、危機、非行、犯罪といった問題を通して、
子ども達をどうやって大人にしようとしているのか、具体的に大人にする教育を各国がどのように行っているか研究しております。
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茨城県龍ヶ崎市事件現場

⑦犯罪者の好む場所(「ひまわり」でおぼえよう)
犯罪者は、前述のとおり、「やりやすい」場所で狙いを定めて距離を縮めていきます。ではやりやすい場所を子どもに覚えさせるにはどうしたらよいか。それが「ひまわり」です。
「ひ」は「ひとりきりになるところ」
犯罪は一人きりの子ども、女性を狙っていきます。もし複数で歩いていたとしても、一人になる瞬間を狙っていく、または一人になるように仕向けて行きます。
一人になったら要注意。何時だろうと、どこであろうと気を付ける必要があります。
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龍ヶ崎市事件現場「周りから見えにくい」
「ま」はまわりから見えにくいところ
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龍ヶ崎市「わかれみち、うらみちがあるところ」
「わ」は「わかれみち、裏道があるところ」
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龍ヶ崎市事件現場付近「あきや」
「り」は「利用されていない家や空き地、空き家があるところ」